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2019/05/31 16:47

河森正治「マクロスのミンメイは、横浜に引っ越した経験から生まれた」 デビュ-40周年記念展で創作の原点を語る

 河森正治プロデビュ-40周年記念展「河森正治EXPO」のプレス内覧会が31日、東京都内で行われ、河森氏本人ほかが登場した。
 同展は、アニメ監督・メカニックデザイナ-として、「マクロス」「アクエリオン」「ア-マ-ド・コア」シリ-ズ、『イ-ハト-ブ幻想~KENjIの春』、エンタ-テインメントロボット「AIBO」などを手掛けてきた河森氏の、40年にわたる創作の軌跡を追うもの。
 まず、河森氏は同展について、「アニメやゲ-ムなど、集団創作としての作品が多いので、個人展というよりも万博、EXPOとしました。創作メモなど、自分が物を作るプロセスそのものを展示し、いろんな作品の世界が一同に介しています」と紹介した。
 頭上で目を引く「無限パンチ」の展示については、「(アクエリオンに登場する)無限パンチを再現しようとしたら、『予算がいくらかかると思ってるんですか!』と言われたので、予算削減のため、プラモデルの箱で再現しました」とおちゃめに説明した。
 数多くの名作を生み出してきた河森氏だが、その裏には多くの「ボツ案」があったといい、「マクロスを作っていた頃に、(ガンダムシリ-ズの)富野由悠季監督と一緒に作っていた『アステロイドワン』という企画の展示もあります。もし世に出したら、アニメの歴史が変わっていたかも」と語り、苦笑いを浮かべた。
 その創作の源については、「子どもの頃から好奇心が強かったらしいです。富山の山奥で生まれ、3歳のときに横浜に引っ越した。そこで初めて見た電車にカルチャ-ショックを受けたのが、(マクロスシリ-ズの)『デカルチャ-』の原点だったんでしょうね」と語る。
 さらに「日本の中心である東京に対して、世界へ視線を向ける横浜に住み、中華街にも親しんでいた。それで初代マクロスのヒロイン、リン・ミンメイを中国系にしたんです」と作品につながる自身の体験を次々に明かした。
 最後はファンに向けて、「40年仕事を続けられたのも、皆さんの応援のおかげ。これからも新鮮なデカルチャ-を届けていきたいと思います。ぜひ(展示会を)見に来てください」と呼び掛けた。
(左から)ミコノのコスプレをする九条ねぎ、司会の喜屋武ちあき、河森正治氏、ゼシカに扮するカモミ-ル
 展覧会は31日~6月23日、都内・東京ド-ムシティ ギャラリ-ア-モで開催。

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